共押出成形

Plastic co-extrusion

共押出成形

複数の樹脂を同時成形する技術です。特徴としては、硬質材と軟質材の同時押出し、透明材と着色材の同時押出し、発泡材と硬質材の同時押出しなどの二層成形があります。さらに応用して、三層成形も可能です。

共押出しを行うことで、2色、3色によるデザインや特定の箇所のみ容易に曲げることのできる製品、パッキンや緩衝材つきの樹脂製品を作ることが可能です。

共押出成形の特長

共押出成形では2種類以上の軟質、硬質材料を組み合わせることによって様々な特長をもつことができます。ここではタイプ別に3つの例における特長をご紹介します。

表面被服タイプ

表面被服タイプは硬質塩ビの裏面を軟質塩ビやアクリル樹脂などで覆うものです

特長

硬質材の周りに軟質材を被服のように共押出しを行うことで硬質材の強度、硬さを保ちながら、表面は軟質材の柔らかな感触を施すことができます。

サンドウィッチタイプ

サンドウィッチタイプは硬質材の樹脂の間に軟質材を挟み込んだものです。

特長

硬質材同士の間に軟質材をサンドウィッチのように共押出しすることで、軟質材の箇所だけが柔軟に曲がることができ、様々な形状にフィットします。

突き出しタイプ

付け出しタイプ

付け出しタイプは硬質材の樹脂から軟質材樹脂の突起を同時に押出ししたものです。

特長

硬質材の樹脂から軟質材の樹脂を付け出すように共押出しすることで、軟質材は緩衝材の役目を果たします。

軟質材と硬質材の共押出しによるメリット

軟質材と硬質材を共押出しすることによって、力を加えたときに特定の箇所だけ曲がる押出し樹脂が成形可能です。また、手に触れる部分に軟質材を用いることによって柔らかな感触を実現できます。

共押出し成形のメリット

用途

建築資材-ドアや収納扉などの緩衝材、 水パッキン、チューブ、など

事務用品-ペンのグリップ、クリップ、など

自動車部品-内装材、グリップ、など

共押出成形例

共押出成形の成形例をご覧いただけます。成形のご参考にご覧ください。